丸真商店

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特記なきはすべて新品商品
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ロジックボード修理サービス
 二つの脅威がリアルタイムで進行中   
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最悪な 3.6V 内蔵電池の液もれ

発売当時の3.6V内蔵電池(塩化チオニルリチウム電池)をつけたまま長期保管すると、電池が液もれして100%修理不能の壊滅状態を引き起こします。もれた塩化チオニルから塩化水素や亜硫酸ガスが発生し筐体内面の塗装もはがれ落ちごらんのとおり。(左の写真です)恐るべし1/2AA電池。これからも大切にSE/30を使うには内蔵電池の定期的な監視が必要です

もれたコンデンサ電解液の深刻な影響

新品購入時からSE/30のロジックボードについたままの電解コンデンサ(四級塩電解液)のほとんどは、現在、液もれを起こしています。この電解液は年ごとに基板そのものを腐食し続け、基板パターンの断線は確実に進行し、修理をより困難にします。当ページの最後で解説します

右下の丸電解コンデンサC7が液もれして黄色枠内右側の74LS166足が腐食状態となり青サビも進行中。左どなりの74F393も型番印刷面が半分消えていて、その領域のICの足も腐食が始まっています

内蔵電池れの状況。当店でもさすがに白旗。

「いつか治そう... 」でも、これでは廃棄処分  いまなら まだ間に合うコンデンサ交換

この勇姿をもう一度デスクに置こう!

当店のSE/30向け修理サービスはつねに進化

コンデンサ交換サービスから始めた当店のSE/30の修理サービスは、年々進化し、とうとうハンダゴての特殊こて先の自前製作にいたり、ロジックボード上のほぼすべての部品の取りはずしと交換ができるようになりました。欧米の修理で見かける「ロジックボードの水洗い」も、必要に応じて作業ができる環境を整備してあります。またSE/30回路図はすべてイラストレータで書き直し、コンデンサ交換では修理できないケースがけっこう多い「シマシマック」や「立てシマ」などの極めてむずかしい修理への準備を着々と進めています。修理技術の進化を急がなければ使用可能なSE/30のロジックボードが地球上からまた1枚と姿を消してゆきますので。

25年前のロジックボード上の修理用パーツを調達できます

SE/30のロジックボードを構成するパーツは、新品での入手が不可能なApple向けのオリジナル製品(GRUEチップ、PALチップ、RTCチップ、ネットワークフィルタ)と、30ピンメモりスロット、表面実装74Fシリーズ、SCSI制御用53C80チップ、MC68030CPUなど、20年以上も前の生産終了により入手がむずかしくなっている二つのグループに分けられ、後者が全体の9割を占めています。

当店では新品部品の調達ルートを確保し、オリジナル部品も過熱や足の曲げなどのストレスがない方法で移植できる態勢を確立しました。(新品部品についてはすでに販売を始めています)

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修理対象のおもな症状

 ■まったく電源が入らない。電源が落ちる。画像が揺れる。

 ■画面が真っ暗、真っ暗で横一本。黒い立てスジが入る。画像が二重表示になる。

 ■ポインタが出てこない。FDから起動できない。SCSIから起動できない。SCSIが認識されない。...など

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画像に黒い立てスジ(解決)。画面全体の白いジグザクはCRTの走査線の軌跡なので輝度調整で消えます。

横一本のスジ(解決)

これも横一本のスジの仲間(解決)

下の「立てシマ」と同様にむずかしい多段格子症状(未解決)

アイコンやポインタが二重表示される(解決)

   ロジックボードの修理料金 16,000円 〜上限 40,000円(税込み)   (中心値16,000〜26,000円)

当店はどこまでも愛着ある一台を治すことにこだわる方のために、時間はかかっても丁寧にお手伝いします。

お預かりするすべてのロジックボードにたいしてコンデンサ交換を実施します。(「起動音が出ない」はこれで解消されます)

修理ができなかった場合は特定商取引に関する法律に基づく表示のとおり代金はいただかず、返送料も当店負担にて返送させていただきます。

修理が難しく途中で修理打ち切りの結論を出す場合は最大6ケ月を限度とし、6ケ月で修理できない場合は、いったん修理契約を終了させていただきます。

画面が全領域(512×342)表示できるようになった時点で「シマシマック状態」が併発しているのが判明してもそのまま続行します。

 

修理料金について

貴重なSE/30のロジックボードが中古市場で1年間に数枚しか入手できない現状の中で、当店は基本的にSE/30を部品単位で治しております

他の電子機器でも同じですが、ユニットまるごと交換にくらべて、交換部品単位で修理するのは並大抵のことではありません。

どのように設計・製造したかを踏まえたうえではじめて修理ができるからです。古いうえに保管状況が悪い場合は複数箇所が故障しているケースも多く、修理期間も1日から数ヶ月まで、何日で治るとも確約できません。今回より下記のように修理料金体系を変更しますが、納期回答につきましてはいたしかねます。

ただ、緊急の場合は「ロジックボードの修理」ではなく「ロジックボード交換」で対応しますのでお問い合わせください。

 

修理をお引き受けできないSE/30

水没したり、ヒビ割れ、欠品、外部からの損傷、内蔵電池の液もれで損傷しているロジックボードは修理できません。

下の左の写真の「立てシマ」画像の場合も、現在のところ修理できません。またシマシマック症状については条件があります。

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シマシマックはこれまでにネットで広く周知されている原因のほかに、ROMSIMMの不良、メモリの挿し込み不良、UK11、UK12、UI12の不良などでも発生しま

この症状はきわめて深刻な廃棄処分一歩手前の「立てシマ」

SE/30ユーザーにおなじみの「シマシマック= " jail bars "」

立てシマの場合

現在のところ治せるメドが立っておらず修理はお受けできません。

ヤフオクでこの画面の機体を落札しても、ロジックボードはまず使えません。

シマシマックの場合

「シマシマック(英文サイトでは" jail bars ")」の機体はとりあえず「SE/30コンデンサ交換サービス」(12,000円)としてお預かりします。それで不具合が解消すれば修理費用は12,000円と返送料となります。

シマシマックはコンデンサ交換で治る確率は50%程度です。当店ではコンデンサ交換によるシマ シマック症状の解決は保証いたしません。すでに「シマシマック」状態になっているSE/30は、一旦「コンデンサ交換サービス」としてをお預かりし、コンデンサ交換で不具合が解決しない場合に、以下の対応をご選択いただくことになります。

(1)この時点で修理中止とする場合、そのまま12,000円と返送料をお支払いいただきます。

(2)上記の「ロジックボードの修理」に切替えて修理を続行します。

     (コンデンサ交換費用は全体の修理費用にふくまれ二重請求にはなりません)

最終的に修理ができなかった場合は、修理に関する部分の修理代金はいただかず、返送料は当店負担で返送となりますが、「SE/30コンデンサ交換サービス」の費用12,000円をお支払いいただきます。

これは「SE/30コンデンサ交換サービス」が自分で交換できない方に代わって交換作業を単純に代行する性質のものであり、仮にユーザーが自分でやってみても症状の改善結果が得られるかどうかはシマシマックの発生原因によって異なるため保証されないからです。

このためシマシマック症状の機体の場合は、結果の如何にかかわらず「作業工賃」として12,000円がかかります。

SE/30 コンデンサ交換サービス

稼働品を故障予防の目的でコンデンサ交換

これまで当店では、コンデンサ交換サービスを主に「シマシマック」の対症法としてお受けしてきましたが、製造後25年以上が経過している現在では、シマシマックの発生原因が多岐にわたるようになり、コンデンサ交換をメインとし既知の対症法では解決がむずかしくなっています。

このため「ロジックボードの修理」から「コンデンサ交換」を分離し、コンデンサ劣化による故障を予防するための交換という位置づけで、正常に稼働しているSE/30のみ受付けします。(実際には液もれしながらも、なんとか踏んばっている機体が多いです)

なお自分でコンデンサ交換にチャレンジしたものの、パターンをはがしてしまって作業を中断しているロジックボードも例外として受付けします。

SE/30 コンデンサ交換  12,000 円
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当交換サービスは料金前払いです。

■ 長期わたって使用できるよう、電解コンデンサのフルセット(C1〜C13)を交換し全体の機内清掃を実施します。

■ C1〜C13はすべて105℃耐熱の長寿命5000時間タイプの立型アルミ電解コンデンサです。一般のパソコンでは2000時間程度のものを使用)

 電源供給用のC2、C11の横型電解は現在生産されておりませんので立型で代用します。

当サービスはロジックボードだけが対象ですが、電源ユニット内部の交換もご希望の場合は4,000円の加算となります。

■ 内蔵電池を新品に交換します。

コンデンサ端子と次のパーツの端子間のパターンが切れている場合は無償にて接続します。

お預かりした時点で正常動作していない場合は、いったん保留とさせていただきます。

■ 内蔵電池の液もれにより内部が損傷している場合は、送料お客様負担でそのまま返却とさせていただきます。

本サービスは、電解コンデンサの交換によって何らかの不具合の修理をお約束するものではありません。

コンデンサ交換によってまったく症状の改善がみられない場合でも料金は返金いたしません(当サービスが自分で交換できない方に代わって
交換作業を単純に代行する性質のものであり、自分で作業できる方がやってみても症状の改善結果が得られるかどうかは保証されないからです。)

当サービスをご利用いただき、コンデンサ交換の結果がふるわずそのままSE/30の修理に進まれる場合は、当料金は全体の修理金額にふくまれます。

 当店が修理に表面実装タイプやタンタル電解コンデンサを使わない理由

立型電解コンデンサを使えば次回交換する際にハンダゴて1本で簡単にはずすことができます。また海外で多い固体タイプのタンタル電解コンデンサでの代用をしないのは、タンタルは故障モードが「短絡」であり、コンデンサ自体が故障してショート状態になったときに並列に接続された他の回路も一瞬短絡状態になり、悪影響をおよぼす懸念があるからです。

近年、電解液を使わない導電性高分子コンデンサが増えていますが、固体タイプではパナソニック製をはじめどれも故障モードが「短絡」で、唯一アルミ電解コンデンサと同じ「開放」なのはルビコン製のPC-CONだけです(2016.11.22現在、同製品群はなく、PZ-CAP製品群となっているようです)。残念ながら現時点では「16V47uF」の製品はまだ生産されていません。もうしばらくは、アルミ電解コンデンサの世話になる時代が続きます。

表面実装タイプでは取りはずしに2本のハンダゴてを使いますし、作業的にも長時間の直接加熱になるためランドパターン(両足部分の長方形)がはがれやすくなります。また表面実装タイプでは、再び電解液がもれたときに基板との毛管現象によって接触面積が大きくなり、長期にわたって基板パターンを腐食し続け基板そのものにダメージを与えてしまいます。

立型電解コンデンサを使えばこうした心配がなく、ランドパターンと基板パターン間が断線していても、立型電解のリード部分をそのまま延長させて両者をブリッジすることで簡単に修理できるメリットもあります。

アルミ電解コンデンサの経年劣化と電解液もれ

基板のパターン切れの問題が発生

アルミ電解コンデンサは原理的に内部物質の化学反応が進行することで成立する部品ですので、NiMH電池などと同様に未使用状態でも長期保存がききません。基本的な電子部品の中でも他にくらべて極端に短かく、経年による劣化(化学反応の進行)による容量抜けがシマシマックの原因のひとつとなります。

そして製造後20年以上が経過すると、アルミ電解コンデンサの劣化は「容量抜け」からやがて「末期段階の電解液もれ」へと移行し、電解液によって基板のパターンやスルーホールが腐食され、表面や内部に断線が多発するようになります。

回路パターンが断線すると「電源は供給されているが画面が真っ暗」や「SCSIが認識されない」など、さまざまな症状が出てきますが、こうなると回路図を追ってジャンパ線で直結するしか方法がなくなってしまいます。

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左:もとのコンデンサ 中央:パターンはがれ 右:ニッパーでカット

立型に交換。手前はパターン切れのため黒いジャンパ線で直結

上の交換前の写真では、3個のうち中央のコンデンサは基板パターンごとはずれており、右どなりのコンデンサは座布団部分を残してニッパーでちょんぎられていました。(ニッパー切断は失敗しやすいので要注意です)

この機体ではコンデンサを交換後、多層基板内部の断線も見つかったためジャンパ線で直結処理しました。

 

実装中のICの足のハンダが「絶縁体」に変質

数年間しまいこんできたSE/30の復活はそう簡単ではありません。運良くコンデンサが交換できたとしても、次には、ロジックボードの表面に飛散したり部品の下にもぐり込んだ電解液との戦いが待っています。導体であるはずのハンダが電解液と化合して絶縁体に変質してしまっているのです。

 

劣化した部品をはずして修理する

修理するためには、まず液もれしているコンデンサやICをはずしそのあと絶縁体になった基板パターンのハンダ部分の研ぎ出しをしなければなりません。

ページが足りませんので別ページで解説します。

     表面実装コンデンサのはずしかた 

     PLCCタイプのICをはずす専用ハンダゴテの自作 

 

内蔵電池の液もれは、これらコンデンサの液もれとちがって、限りなく100%に近く治る見込みはありません。

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