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特記なきはすべて新品商品
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2022.11.19 最終確認

SEの修理
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Jobs のサイン

SE後部カバー内側中央部にはプロジェクトメンバーのサインがあるのにSE/30にはない

ロジックボード以外に関する内容はSE/30のページを参照

PlusとSE (FDHD)を同時に社内導入してもらったのが筆者にとって両機がMacとの最初出会いでしたから、SEとのつながりはSE/30よりも先だったのですが、会社のSEも、半年後にはキャノン販売にて298,000円の費用でSE/30にアップグレードされたので、SEとしてのつきあいは結局とても短い期間でした。

SCSIやAppleTalkなどMacintosh時代のインターフェースに関してはSE/30を基本に記述することにしておりますので、SEの「ロジックボード」と「アクセラレータ」以外につきましては、「SE/30の修理」および「旧MacOSの情報」のページを参照ください。

HDDへのOSインストール

Macintosh SEは2種類

SEには大別して二つのモデルがあります。

    初期モデル:2DD(800KB)タイプのフロッピーを2台装備(HDDなし)した2FDD(800KB× 2 台)モデル。

    後期モデル:2HD(1.4MB)タイプのフロッピーを1台とHDDを1台したFDHDモデル。

              (「FDHD」を「Super Drive」と表記したしたモデルもありますが同じもの)

 

SEではメモリ容量の関係で漢字Talk 7.5はインストールできません。漢字7.1もしくは漢字Talk 6.0.7での運用となります。

SEは最大4MBメモリです。GomTalk7やJapanese Language Kitを使うと英語版System 7上で日本語が使えるので、すこしでも少ないメモリでという方には選択肢の一つです。

 

問題は2FDDモデル

OSのインストールについては、漢字Talk 6.0.7には2HD版2DD版の両方が存在するので、2FDDモデルでも2DD版のほうで可能です。

漢字Talk7.1/System7.0.1では、インストール用フロッピー自体が2HDのため、これもまたSE単独ではシステムインストールもできません。

アプリのフロッピーが2HDで提供されているとSE単独ではインストールできません。

 

2HDドライブに交換するには ROM交換が必要

そのまま2DD(800KB)ドライブをはずして2HD(Super Drive)に取り替えても2HDドライブ(1.4MB)として認識しません。

もちろん2DDドライブに2HDフロッピーを使っても吐き出されてしまいます。

ロジックボード上のROM (MacROM)が、2HD用に書き換えられたバージョンのものでないとシステムが2HDに対応できないからです。

    ROMの互換性

     http://tamaru.world.coocan.jp/Tips/ROM/rom.html

SEのFDHDモデルのロジックボードから、MacROM 2個(High、Low)を移植したうえで、FDDを2HDが読み書きできるフロッピードライブ(ソニー製MP-F75W-*など)に交換すれば、2HDが読み書きできるようになります。(Plus の場合は、2HDフロッピーを読み書きする方法がありません)

 

外付けHDD+ 800KB x2台 モデルのSEに、OSインストールする解決策

2HD が使えるMacでOSインストールしたHDDをSEにつなぎかえる

他のMacに外付けHDDを取り付け、その外付けHDDに「Macintosh SE用システム」をカスタムインストールします。

その外付けHDDをSEに接続すればOKです。必要に応じて、SEの内蔵HDDにドラッグコピーして「デスクトップ再構築」します。

 

2FDD(800KB× 2 台)モデルでは Floppy Emu (外付けフロッピーエミュレータ)や外付けの1.4MB Super Drive を入手しても、SEのロジックボードのROMが1.4MBに対応していないので、インストール用の2HDフロッピーが認識されません。

 

(この外付けHDDをつなぎかえる方法では、外付けHDDにOSインストールさえできればとりあえず運用できますが、「2HDフロッピー」に出会うたびに2FDDモデルのSE単独では解決できないことに変わりはありません)

SEの場合は、HDDフォーマット時にインターリーブ設定をする必要があります。 

SE、Plus 、Classic はインターリーブ設定が必要

ClassicやPlus以前の68000マシンでは、CPUやメモリとHDDとのデータのやり取りが遅く、ハードディスクの回転速度にデータ転送速度が追いつかない場合があります。そのために、連続したブロックにまとめてデータを記録せず、ブロックの間隔を少しおいて記録するようにすることで、次のブロックへ移動する時間を稼ぎ、そのあいだに転送を完了しようというのがインターリーブの機能です。

詳細はこちらのページを参照ください。

コンパクトMacには、三菱製MF355Fフロッピードライブも使える

Macintoshに標準装備されたFDDは形状から大別して、68040機までに使われた分厚いソニー製のMP-F51WおよびMP-F75Wタイプと、PowerMacintosh以降に使われた薄型の三菱MF355Fおよびソニー製MPF52Aに分かれます。

このうち、ソニー製MPF52Aだけが、いまのところ動作確認試験ではSE/30で2HDフロッピーを認識しない(2DDは認識する)という点でとりあえず除外として、三菱MF355FはSE/30では2DD/2HDの両方、Macintosh Plusでも2DDフロッピーを扱えることが確認されました。

また、ソニー製MPF52Aは2DDフロッピードライブとしてなら、2DD× 2台モデルのSEやMacintosh Plusなどで問題なく使えます。

第一世代Power Macintosh用のFDDとして登場した三菱MF355F-****は、それまでのMP-F51WおよびF75Wと異なって、排出用の駆動ギアが経年で歯欠けするということがありません。

代用できるといっても、当然サイズが違うためFDDマウンタにセットできませんので、コンパクトMacの外装ケースをはずしたまま裸でドライブを使うことになります。(当店オリジナル商品の「No.6110 外付けFDDポート出力ケーブルセット」を使えば、外付けFDDとして使えます)

 

【注意】

上記4モデルとも20ピンのフラットケーブル接続ですが、Plus に2HD対応のMP-F75WまたはMF355Fを接続して、2DD(800KB)ドライブとして使う際には、フラットケーブルの9番と20番の結線を切断しておく必要があります。

またMP-F75WまたはMF355Fを、Plus や800KB× 2台モデルのSEに接続しても、2HDフロッピーは認識しません。

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三菱 MF355F-****

ソニー MPF52A

No.6110 外付けFDDポート出力ケーブルセット

通信ソフトでWindows機から直接ファイルを受け取る方法

800KB(または400KB)を越えるインターネット上のダウンロードファイルを、Windows7、10機からパソコン通信用ソフトを使って直接受け取る事例をこちらに紹介してあります。

フロッピードライブの修理

イジェクト(取り出し)ができない場合

正常に認識し、読み書きできるのにイジェクトしようとすると「ウ〜ン、ウ〜ン」と1秒間ほど唸るだけで排出されない場合、フロッピードライブのEJECT用モーターの第一プラスチックギアが「欠け・破損」していることがあります。

「ウ〜ン」と唸らずに排出されない場合は、ギア欠けではなく排出モーター(R2DG-31)そのものの修理が必要です。

SE/30のページに修理方法をまとめてあります。(必見)

EJECT用モーターのユニットは、Plus用などの 2DDフロッピードライブ(MP-F51W*)と2HDフロッピードライブ(MP-F75W*)では取り付け寸法と電気的動作には互換性があり、そのまま取り替え交換が可能です。

  512K、Plus、SE 用 2DDフロッピー(800KB)ドライブ型番 = ソニー製 MP-F51W、MP-F51W-03,MP-F51W-23、MFD-51W-03、MFD-51W23

  SE/30、Classicシリーズ用 2HDフロッピー(1.4MB)ドライブ型番 = ソニー製 MP-F75W-01G、MP-F75W-11G、MP-F75W-12G

  Color Classicシリーズ用 2HDフロッピー(1.4MB)ドライブ型番 = ソニー製 MP-F75W-31G

2DDフロッピードライブ(MP-F51W)のEJECT用モーターユニットには、(SEやSE/30以降に採用されている)プリント基板にリン青銅の安価な板バネを取り付けただけのON-OFFスイッチではなくちゃんとした「マイクロスイッチ」が使われています(左下の写真の黄色枠)

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OldMac用FDD第一プラスチックギア  1個 3,800 円

SE/30用FDDのEJECTモーターユニットを装着したところ(右側がもとのPlus用EJECTモーターユニット)

読み書きができない場合

SE/30のページで紹介した方法でヘッドをクリーニングします。

 

【注意】フロッピーケーブルの長さは20センチ以下で使う

筆者は各種テストのため、標準の15センチケーブルではなく、30センチの自作ケーブルを使用していますが、フロッピーの読み書き信号はパラレル信号ですので、磁化力の低下した起動用フロッピーディスクをうまく読み込めず、吐き出してしまうことがよくあります。長い方が使いやすいのですが、長くても20センチ程度にしておくのが無難です。

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