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特記なきはすべて新品商品
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2017.7.28 最終確認

 QR1のハードウェアを動画があつかえるレベルに引き上げる
QR1にQR3のマザーボードを移植する    

QR1シリーズではせっかくピンコンパチブルなPentium3 を入手しても、省電力モードの低いクロックでしか動作せず、2倍のL2キャッシュ能力を活かせません。(以下のSpeedStep機能の項を参照)

QR3用のマザーボードはQR1用の一部を変更したもので、スピーカ端子の結線処理とHDDのマウンタコネクタの2点をのぞけば、あとはほぼ完全な互換性があるといえます。SpeedStepにも対応しており、もとのQR3用のリカバリCDがあればXp機として直接リカバリでき、一気にMe機の弱点が解決します。

これまで本サイトでは「QR1への移植はできる」と書いてきましたが、実際にやったことはなく(でも340台の修理をやってきた中では確信あり)、VAIO事業の撤退とともにQR1の記憶も埋もれようとするいま、ちゃんとできましたので、QR1、QR3両機を所有するかたのために、成功報告を記しておきます。

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QR1用マザーボード

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QR3のリカバリCDセットでリカバリしたQR1S(電源ONからメモ帳の文字入力まで72秒)

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QR3用マザーボードを装着したQR1S

QR3用マザーボード

Speedstep機能の対応

QR1シリーズのマザーボードには、Pentium3の「フルパワー」動作モードを選択できる「Speedstep機能」対応の個体と、Pentium3を装着しても「省電力モード」でしか動作しない非対応の個体のものとの2種類があります。

これらはどうも製造ロットに依存するようでユーザー側では変更・改造はできません。ネット情報ではBIOSの変更などでできるような話がありますが不可です。

SpeedStep機能をもつPentium3(L2キャッシュ256KB)と持たないCeleron(L2キャッシュ128KB)のスペック表の一部です。

クロック(Full/省電力)

コア電圧(Min./標準/Max.)

おもな型番

消費電力(Min./Max.)

熱設計電力(TDP)

QR1

500MHz

1.485V

1.60V

1.64V

SL4JT

2.62W

21.25W

16.8W

QR1E

600MHz

1.485V

1.60V

1.64V

SL4JV

2.62W

24.53W

20.0W

QR1S

650MHz

1.485V

1.60V

1.64V

SL4JW

2.62W

26.17W

21.5W

QR3

750MHz

1.485V

1.60V

1.64V

SL53C

4.1W

29.45W

24.6W

QR3E

800MHz

1.485V

1.60V

1.64V

SL584

4.92W

31.09W

25.9W

QR3S

850MHz

1.485V

1.60V

1.64V

SL585

4.92W

32.73W

27.5W

Celeron

900MHz

1.62V

1.70V

1.74V

SL5PX,SL5PY

5.22W

37.44W

30.7W

Pentium3

700MHz

550MHz

1.485V/1.35V(省)

1.60V

1.64V

SL4JK

3.61W

23.94W

15.8W

Pentium3

750MHz

600MHz

1.485V/1.35V(省)

1.60V

1.64V

SL44T,SL53P

3.61W

25.58W

15.8W

Pentium3

800MHz

650MHz

1.485V/1.35V(省)

1.60V

1.64V

SL53M

5.74W

27.22W

17.0W

Pentium3

850MHz

700MHz

1.485V/1.35V(省)

1.60V

1.64V

SL53L

5.74W

28.86W

18.2W

Pentium3

900MHz

700MHz

1.62V/1.35V(省)

1.70V

1.74V

SL53T

6.8W

33.58W

23.3W

Pentium3

1GHz

700MHz

1.62V/1.35V(省)

1.70V

1.74V

SL53S

6.8W

36.71W

24.8W

古今東西のCPUは、こちらのサイトが詳しいです。

    http://www.cpu-world.com/sspec/index.html

マザーボードまわりの互換性

後継のQR3シリーズのマザーボードQR1シリーズの本体に装着する場合には、互換性のない箇所が3つあります。

 (1) HDDマウンタの黒い樹脂コネクタが「QR1シリーズはピンタイプ」「QR3 シリーズはソケットタイプ」

    →対策:マウンタ金具は共通なのでQR3シリーズのソケットタイプ樹脂コネクタを使用する

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左がQR1用のピンタイプ、右がQR3用のソケット仕様のマウンタコネクタ。

QR1用の内蔵電池基板。基板の大きさ、穴位置は同じでも裏側にあるリードスイッチの大きさが異なる。

内蔵電池基板のコネクタが青サビの場合は新品のMolex 53047-0210コネクタとリード線で連結コネクタへ直結。(上列左から3つ目が赤。黒は右端から1,2列目の上下あわせて4個のGNDへ)

 (2) 内蔵電池基板バッテリコネクタ基板の形状が似ているがリードスイッチなどの大きさが異なる

    →対策:QR1シリーズの内蔵電池基板を使用する(2014.8.9訂正)

 (3) QR1シリーズはスピーカ用コネクタが1系統なので、2系統のスピーカ出力をもつQR3マザーでは本体内蔵スピーカから音が出ない

    →対策:QR3シリーズマザーのキーボードコネクタの手前にある液晶用スピーカ端子 (CN1704)の1番と2番、4番と5番をマザボ上で直結する

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QR1のスピーカ端子、液晶コネクタ部分。

QR3のスピーカ端子、液晶コネクタ部分。

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CN1704の右端が1番ピン。1番と2番を、4番と5番をそれぞれ結線する。          

QR3のコネクタのほうを短絡させてさし込んだり、メッキ線で直接短絡させるなどいろいろ。ここではリード線で短絡。(再びQR3で使うときは、ニッパーで切るだけ)

リカバリCD

QR3 シリーズのマザーボードをQR1シリーズに のせた場合は、QR3のマザーにはQR3用、QR3EのマザーにはQR3E用、QR3SのマザーにはQR3S用のそれぞれのリカバリCD&アプリCDが必要です。

CPU変更

CPUに関してはPentium3なら850MHz(SL53L)までQRシリーズ用と同じコア電圧で使用可能ですCeleronの場合も同様に、750MHz(SL53C)、800MHz(SL584)、850MHz(SL585)でOKです。

コア電圧が異なる900MHz以上のCeleron およびPentium3の条件下では故障率のほかに故障の再発率も3倍以上あがりますので永く使いたい方はご注意ください。

できればQR3から「CPU放熱」とHDDから冷却ファンまでの「排熱の誘導用アルミ板」も合わせて移植しますQR3のCPU放熱器の硬化したグリスをカッターナイフでよくそぎ落として」からシリコングリスを塗布してください。

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QR3用のCPU放熱器と排熱の誘導用アルミ板

左がQR1用、右がQR3用のCPU放熱器。熱伝導を早くするためパイプが3本に。

光学ドライブ変更

QR1E,1Sでは松下製CD-RWドライブUJDA310/320/330なので、UJ-811,UJ-820,UJ-831などのPanasonic製DVDスーパーマルチドライブのベゼルとほぼ互換性があります。同社700番台のコンボドライブUJDA710/720も使えますが、共通ベゼル規格になったUJ-840などは非互換です

QR1用CD-ROMはティアック製CD-224Eのため、同社CD-W224EのCD-RWドライブがベゼル互換で使えますが、同社のDVD対応製品はありません。

QR3シリーズ用のコンボドライブCRX800Eはベゼル位置が合わずQR1シリーズのいずれにも使えません。またWindows7,linuxBean ではCD-ROMとしか使えないので要注意です。

またベゼル位置の関係でQR1用のCD-ROMドライブのベゼル換装できるスーパーマルチドライブはありません。USB2.0カードで外部DVDドライブを使用ください。

光学ドライブのマスター/スレーブの設定の問題

ベゼルを気にしなければ、QRシリーズのマウンタを装着すればどんな光学ドライブでも可能ですが、ATAPI仕様ですので製造メーカーにより「ケーブルセレクトCSL固定」と「Master/Slave選択可」の2種類があります。多数を占める「CSL固定」の場合には、マザーボードとの組み合わせによっては設定が競合してしまい、コネクタ部分を改造しないと光学ドライブが使えないケースがあります。

ドライブ型番のあとの枝番号の「S(ソニー向け)」「SH(シャープ向け)」「N(NEC向け)」などで、OEMごとに「CSL時にどちらに固定するか」が取り決められていますが、製品のどこにも表示はされておらず、実際に装着してみないと結果はわかりませんが、改造スキルがない場合でも何回か入手すればなんとかなります。(改造するための情報は「光学ドライブ 換装 47ピン」でエンジン検索)

参考  http://www.interq.or.jp/www-user/tomoni/cd2combo.htm

XP SP3 を使うならメモリは最低320MB以上、軽快なウイルス対策ソフトを

■ メモリ容量は最大512MBまで可能です。合計320MB以上あればXp SP3でもサクサク動作します。

 バッファロー製(VN133-256M,VN133-H256M)  IOデータ製(SDIM133-H256M,SDIM133-S256M) なら、8枚、16枚チップとも確実に動作します。

 海外製の8枚チップタイプでも何種類かの256MBメモリが使えます

  M464S3254ETS、MT8LSDT3264HG、HYSALSDT3264 ...(これらの番号のあとに続く末尾番号や文字列は重要ではないようです)

 512MBIOデータ製(SDIM133-512M) も片スロットのみの1枚挿しで使用可能です。

 

■ ウイルス対策はXp対応は選択肢が少なくなってきました。有償ですがこんなのがあります。

旧型PCの救世主 linuxBean で QRシリーズを完全復活

QR3マザーに交換するということは、実質的にQR1のデザインをしたQR3ですからXpレベルの動画処理は難なくこなせます。

Xpのセキュリティサポートがなくなった現在、通常なら、Xpを入れてネットにつながずOffice専用機やDVDプレーヤーとして使うか、少しだけ重いWindows7を入れてネット接続しメモリ容量ぎりぎりで使うかの二者択一なのですが、本サイトでも紹介している「Linux 超初心者 & Pentium3世代PC 」向けの軽快 linuxBean12.04 という3つ目の選択肢を選べば、本ページのようなQR3レベルまでの改造をしなくても、QR1そのままでも、あるいはQR1マザーボードでCPUをグレードアップするだけで「Microsoft Office 2000-2010が使えて、YouTubeもどうにかこうにか再生できて、...」といった環境が一気に実現できてしまいます。

linuxBean12.04のインストール簡単で、当店のようなMacやWindowsは経験あるけれどといった「Linuxもなんとか使えるとは思うけど」的初心者でも、Win98よりもとてつもなく簡単で、Xpよりもはるかにステップ数が少なく、Win7よりもまだ楽チンに、ノーマルQR1Sで70分でできてしまいます。

linuxBean上でWindowsアプリケーションをインストールして実行ことができるので、「ネットなどはLinuxでもいいけれどWindows用のEXCEL、WORD、筆まめが使えなければ...」などのこれまでのLinux移行への障害もなくなりました。すでにWindowsが入っているHDDにインストールすれば、起動時にOSを選択できるようになりますので、どうしてもWindows環境でなければならない場合でもQR1SであればWindows Meで再起動しなおすだけという優れものの日本で開発されている無料OSです。

まさに linuxBean12.04 はPentium3世代(〜1GHz)PC向けの救世主といえるかもしれません。12.04バージョンのほうはCPUの要件がなんと「i386」。Pentium の前の世代が80486、さらにその前の世代が「80386」です。つまりCPUに進化とともに付加されてきた多くの機能はなくてもよく、処理速度だけがあればあとはOSが引き受けるという、その開発意図を見事に体現した異色のスペックといえます。QRシリーズでいえばCeleronだろうがPentium3だろうが800MHz以上であればOKということです。これがSpeedStepに対応していないQR1シリーズでもCPUだけの交換で大丈夫という意味で、実際にはCeleron650MHz程度でも十分に使えそうです。

まさに「もったいない」でXpサポートを延長させたの国の面目躍如です。以下の記事を参考にやってみてきださい。当店でもQR1Sを使って入れてみました。 →詳細

Xp機で2019年のインターネットを使う

Internet Explorer 8では見ることができなくなったサイトが増えていますし、Xp対応のウイルス対策ソフトも少なくなってきました。

これからもユニークなデザインQRシリーズを使うためには、Windows Xpだけではなんともなりません。

Fire fox (ブラウザ)と、ubuntu (Linux OS)二つの力を借りればなんとか、完璧ではなくともなんとかなります。

   → Internet Explorer 8で見られなくなったサイトを見る 〜 Fire Fox ブラウザを使う 〜

   → Windows機の旧ブラウザで見れなくなったFlash動画を観る

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