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2020.6.4 最終確認

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特記なきはすべて新品商品
ターミネータ

SCSI回路にはターミネータが必須

HDDなどのSCSIデバイスを使う場合は、最低限1個のターミネータがなければ、SCSIバス上のHDDなどは認識さえされません。またSCSIバス上にターミネータが3個以上あってもいけません。(通常はSCSIバスを制御するコントローラーが、自身のターミネーションを決定するので、SCSI機器の接続状態によって、取り付けるターミネータは1個または2個のいずれかとなります)→ 「SCSI接続の基本とターミネーション」参照

内蔵SCSI機器であれ、外付けSCSI機器であれ、機器自身にディップスイッチなどでターミネータをON(=ターミネーション)できる場合は問題ありませんが、機器にターミネーションの機能が実装されていない場合は、2個あるSCSIコネクタの片側に直接外部ターミネータを装着するか、SCSIケーブルの途中に配置します。

外部ターミネータは構造的に2種類

 (1)一般的な、片側のない片端「オス50ピン」だけのタイプ。

      ・フルピッチ・アンフェノール50ピン、ハーフピッチ50ピン、1.27mmピッチ68ピンコネクタ用があります。     

 (2)「オス」「メス」の両端をもつ「貫通型」で、SCSI装置(HDD)と外部SCSIケーブルの中間に配置できるタイプ。

      ・フルピッチ・アンフェノール50ピン用、1.27mmピッチ68ピン用があります。     

      ・ハーフピッチ50ピン用貫通型は存在しない(?)

      ターミネーション機能を有していないSCSI装置(外部/内蔵68ピン機器、および内蔵50ピン機器)に装着して終端装置とすることができます。

  以下はいずれもアクティブタイプです。

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左上)主流だった50ピン・ハーフピッチ・ピンタイプ(片端)

左下)50ピン・ハーフピッチ・ベローズタイプ(片端)

(右)50ピン同士の変換アダプタ(手前フルピッチ・アンフェ

   ノールタイプと奥側ハーフピッチ・ピンタイプ

貫通型の50ピン・フルピッチ・アンフェノールタイプ

手前がSCSIケーブル側で、奥側をHDDコネクタに挿す

内部用ターミネータ、内部SCSIケーブル用ターミネータ

 (1)一般的な片側のない片端だけの「オス50ピン」「オス68ピン」のタイプ。

      ・2.54mmピッチIDC50ピン用、1.27mmピッチ68ピン用

          どちらも「対内部SCSIケーブルコネクタの終端用」です。

 (2)「オス」「メス」の両端をもつ「貫通型」で、SCSI装置(HDD)と内部SCSIケーブルの中間に配置できるタイプ。

      ・2.54mmピッチIDC50ピン用、1.27mmピッチ68ピン用

      ターミネーション機能を有していないSCSI装置(外部/内蔵68ピン機器、および内蔵50ピン機器)に装着して終端装置とすることができます。

          どちらも「対内部SCSIケーブルコネクタの終端用」にも使えます。     

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左)68ピン用(対HDD/対ケーブル兼用)貫通型(アクティブ

(右)IDC50ピン用貫通型(パッシブ)

いずれも手前側にHDDを挿し、後方から内部SCSIケーブルを接続する

左)68-50ピン変換基板(ターミネータ内蔵)の50ピン側

(右)同じ基板の 68ピン側

80ピン・ハードディスクのターミネーションは特殊

80ピンSCSI機器の「外部ターミネータ」、「内部SCSIケーブル」「外部SCSIケーブル」は商品的には存在しません

また、80ピンタイプのSCSI内蔵用HDDドライブの場合は、ジャンパー設定などによるドライブ基板上の「ターミネーションON-OFF」設定もありません。

80ピンSCSI機器のターミネーションのルールでは、パッシブタイプではなく、必ずアクティブターミネーションでなければなりません。

(ハードディスクのマニュアルには、同じシリーズの製品であっても80ピンタイプだけは外部ターミネーションをするように指示があります)

 

基本的に80ピンタイプのSCSI機器(ほとんどがHDD)は、サーバー用のRAID装置等に収納されています。

RAID装置では、専用トレイに装着された2台以上の複数のドライブがホットスワップ可能な状態でセットされています。ホットスワップは、ドライブ故障検出時にサーバー機の電源を落とさずに、専用トレイごと抜き差ししてドライブ交換をするための仕組みです。

サーバー機には、複数のRAID装置およびその他のSCSI装置も接続される可能性があるので確実に正確に運用するには、各内蔵HDDドライブ上の制御基板で個々にターミネーション処理するよりも、RAID装置そのものの制御回路においてアクティブ・ターミネーション処理をまかせるほうが制御的にも保守的にも有利となります。

 **

このような80ピンのHDDを、50ピンまたは68ピンに変換してPCやMacで単品使用する場合は、80ピンドライブ以外の部分でターミネーション設定することになります。しかし市販の80-50ピン変換基板には、「ターミネーション」ジャンパー設定がないで、ターミネーションできません(あるのは「Term Power」の設定)

(HDD基板上の内部ターミネーション用のジャンパー設定箇所は50ピンや、68ピンのドライブで使用するもので、「80ピンモデルでは無効」となっていますSeagate製、IBM製の場合)

 

80ピン・ハードディスクをMacで内蔵HDDとして利用するには、

    市販の80-50ピン変換基板に(手作業で)ターミネータを実装することが必須

というのが当店の実験での結論で

また80ピンタイプでもSCSI-3規格世代の製品になると、Mac用のフォーマッタソフトでは漢字Talkのバージョンによっては対応が難しいケースがあります。

80ピン・ハードディスクの確実なターミネーションについては、本ページの後半においてくわしく解説します。

 パッシブ・ターミネータとアクティブ・ターミネータの構成

ターミネータの種類には形状のちがいのほかに電気動作的に、初期の「抵抗器」だけで作られている「パッシブタイプ」と、ICを内蔵して安定動作させる「アクティブタイプ」の二種類があります。いずれも「プルアップ」の原理が用いられます。SCSC-3規格以降はアクティブ・ターミネータが必須になります。

   (「プルアップ」「ターミネーションの理論」の詳細はほか方のサイトでお読みください)

 

パッシブ・ターミネータ

パッシブタイプは、ターミネーション対象の18素子分(Wide SCSIでは27素子分)を、ターミネーション用電圧(Term Power)の5Vを2種類の抵抗(220と330オーム)で約3Vに分圧したもので、各信号(各素子)ごとにプルアップします。

2種類の抵抗値で構成される複合抵抗アレーは、通常の流通商品では8bit信号に合わせた8素子タイプ(8素子10ピン)しか入手できないため、これの2個使用では 8素子 × 2=16素子で18素子には2素子分足りず、3個使いの8素子 × 3=24素子では場所をとりすぎて使いづらく、「帯に短しタスキに長し」です。

Apple純正内蔵HDDには、特注品の9素子11ピンや6素子8ピンで18素子分を組み込んであります。

       ターミネート電圧=5.0V を220/330オーム抵抗 で分圧して信号をプルアップ

 

アクティブ・ターミネータ

アクティブタイプは、2.6-2.9Vの電圧レギュレータ(可変型LM317Tなどで作れます)と、18〜27素子分の110オームの抵抗アレーを自作すれば簡単に作ることができ、各抵抗の先端で下記の「実際のSCA 80-68-50 ピン変換基板接続表」の該当ピンを各信号(各素子)ごとにプルアップします。

       ターミネート電圧=2.85V を110オーム抵抗を介して信号をプルアップ

 

市販の抵抗アレーで110オームのものは、9素子10ピンのBouns製4610X-101-111LFだけですので、少量製作の場合は1/8Wカーボン抵抗で自作します。

2.8V前後のターミネート電圧用の電圧レギュレータICもありますが、各ピンあたり最大24〜35mAの電流が流れると想定してレギュレータICを選択します。

もし何らかの異常で27素子のいずれかの信号ラインが通常の2.6-2.9Vではなく、3.3Vまで高くなった場合、アクティブターミネート用110Ωが実際には誤差範囲±10%内の最低値の99Ωと仮定すると、信号ライン1素子あたり最大3.3/99=33.3mAが流れますが、そのときの消費電力は110mW(<1/8W)です。

2.85Vで信号が短絡状態だと110オームを最大2.85/110=25.9mAが流れ、27本をターミネートする場合は、最低限25.9×27=約700mAの最大出力電流値をもつLow Dropout Voltage Regurators ( ≒ 「2.85V1A」用)を選ぶことになります。

また、2.8V前後の電圧レギュレータと110オーム抵抗を内蔵したアクティブ・ターミネータ専用ICも存在します。(ロームBH959、松下AN8612NSB、ダラスDS2105など)

50ピンのHDDの場合は18素子分でいいですが、68ピン、80ピンの16bit規格のHDDをそれぞれ50ピンに変換して使う場合は、26または27素子分のプルアップが必要です。18素子分でも使える(Seagate製、IBM製のHDD)場合がありますが、68ピン、80ピンを16bitで正常動作させたうえで50ピンに変換させるのですから、26または27素子分をきちんとターミネーションするのが基本です。

アクティブターミネータ基本構図
50ピン用パッシブ・ターミネータを自作する

パッシブタイプは実際には「同一値の抵抗アレー(集合抵抗)」によるプルアップではなく、220Ω/330Ωの分圧用抵抗アレー(BOURNSバーンズ社製、ベックマン製898-5シリーズなど)が使われていますがプルアップ目的は同じです。

SE/30のような初期SCSI規格では、50ピンのHDDをターミネーションさせる場合は、国産SCSIケーブルを使ってケーブルの総延長制限を守っていれば基本的にパッシブタイプでまったく支障ありません。

 * * 

NEC PC-9821用の2.1GBハードディスク DSE-2100Sを入手しましたが、ターミネータ関連がまったく装備されていませんでした。

他メーカーのHDDに使われているような6素子8ピンの分圧抵抗アレーが入手できるならば、220Ω 6素子7ピンと330Ω 6素子7ピンを組み合わせればいいのですが、DSE-2100Sは9素子11ピンという特殊なピン数の分圧抵抗アレーが使われているため、220Ω 9素子10ピンと330Ω 9素子10ピンが必要になります。

世界中で9素子10ピンタイプを作っているのはBourns社だけで、たまたま220Ωの方は在庫切れで4ケ月も待たされるとのことだったので、手持ちのカーボン抵抗を組み合わせて分圧抵抗型パッシブタイプのターミネータを自作してみました。(下図・右下の構成)

今回は基板側のホール径の関係で細いリード線のものが必要だったため、1/4Wカーボン抵抗は使えず1/6Wカーボンを使用しました。

ワット数的には1/8W以上であればいいようです。無事、正常動作しました。

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NEC製DSE-2100S  (実装前)

Apple純正Quantum 40GB  6素子タイプを3個実装

NEC製は18素子分を2つの抵抗アレーでまかなうので、9素子+電源+GND=)11ピンタイプの分圧抵抗アレー2 個の構成(上の左側の写真は装着前です)

Quantum製18素子分を3つの抵抗アレーでまかなうので、(6素子+電源+GND=)8ピンタイプの分圧抵抗アレーが3 個の構成

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2.54mmピッチ程度に配置した220Ω9本アレーと330Ω9本アレーを組み合わせます

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基板の穴が0.5mmφなので、1/4Wカーボン抵抗の0.6mmφでは入らず1/6Wを使用

【関連サイト】

パッシブタイプの解説 ハードディスクのターミネータ問題

     http://square.umin.ac.jp/~itoh/p_terminator.html

パッシブタイプ(分圧用抵抗アレー) Clustering Windows Server: A Road Map for Enterprise Solutions 著者: Gary Mauler、Milt Beebe

     http://books.google.co.jp/books?id=P5kx6MWu2eIC&pg=PA160&lpg=PA160&dq=SCSI+220/330&source=bl&ots=A-2AIvZO0z&sig=pNr2VFQKA-ojjhvu9KyU94yTgzA&hl=ja&sa=X&ei=tHVUVOaDDqO2mQX0vYHADA&redir_esc=y#v=onepage&q=SCSI%20220%2F330&f=false

アクティブターミネータ用IC ローム製 BH9595FP-Yのデータシート(Stratos製CF-SCSI変換カードにも使われているICです)

     http://html.alldatasheet.com/html-pdf/36289/ROHM/BH9595FP-Y/84/1/BH9595FP-Y.html

80ピン変換基板のターミネーション
P1070233a2 P1070233a1a

A)80-50ピン変換(ターミネータなし、SE専用

B80-50ピン変換(パッシブ・ターミネータつき、SE専用)

C80-50ピン変換(アクティブ・ターミネータつき、SE/LVD両用)

D)80-68-50ピン変換(ターミネータなし、SE/LVD両用

E)80-68-50ピン変換(アクティブ・ターミネータつき、SE/LVD両用

80ピンのSCSIコネクタは、50、68ピンの「+5V、+12Vの電源4ピンコネクタ」をSCSI信号用と一体化したもので「SCAコネクタ」「SCA2コネクタ」と呼ばれます。このため、80-50ピン変換基板は「SCA adpter」とも表記されます

ひとくちに80-50ピン変換基板といっても、Made in China 製品には説明書きがほとんどないうえに、名もなきメーカー品のため、eBayやAliexpressの商品は実際に買ってみないと使い物になるかどうかはわかりません。

たとえば(E)のアクティブ・ターミネータ回路は、(C)とまったく同じ型番の電圧レギュレータ、同じタンタルコンデンサで部品構成されており、(C)に68ピン用のコネクタが追加されているだけのような製品です。(C)のほうは完璧に動作しますが、(E)の基板は実際にはパターンが間違っていて、2.85Vのプルアップ出力電圧が各抵抗アレーの共通電源端子につながれておらず、電源4ピンのGND端子もレギュレータ回路につながれていない、つまり「アクティブターミネータ回路には一切電源供給されていない」という、日本人からはまことに信じがたい設計不良品です。(筆者は自分でハンダづけ修正しました。さらに電源4ピンの+5V端子から1N4001でレギュレータ回路への引き込みも追加。)

 * * 

【いろいろな変換基板】

筆者が保有するSCA変換アダプターを紹介します。どの変換基板も50ピンのシングルエンド(SE)のHDDに使えるように、「80ピンコネクタと50ピン偶数番号間」のピン間対応はまったく同じ接続になっていますが、ターミネータの種類、有無、50ピン奇数番号の処理は異なっています。

 

A)80-50ピン変換(ターミネータなし、SE専用

カモン製SCA80-50などとして、最近まで、国内で最も一般的に販売されていましたが、現在は中国からの輸入となります。

50ピンコネクタのうち、25ピンをのぞく奇数番号がすべて電源4ピンのGND端子につながっているシングルエンド(Single Ended=SEタイプのハードディスク専用の変換基板ですが、自分で抵抗アレーなどを使ってターミネータを実装しなければ、OldMac機では使えません。(本ページ後半で事例)

 

B80-50ピン変換(パッシブ・ターミネータつき、SE専用)

50ピンコネクタのうち、25ピンをのぞく奇数番号がすべて電源4ピンのGND端子につながっているシングルエンド(Single Ended=SEタイプのハードディスク専用の変換基板です。

パッシブタイプのターミネータ4個内蔵で、26ピン分をプルアップしています。(5Vを各220/330オーム分圧タイプで、6素子× 3個 +8素子× 1個の計 4 個)

26ピンのものは27ピンから上位8bitデータのパリティチェック用DB(P1)のターミネーションをはずしたものなので、8bitシングルエンド用には無理になくても問題ないと思われます。

現在市販されていません。(Mac用に自作する場合手本となります。)

 

C80-50ピン変換(アクティブ・ターミネータつき、SE/LVD両用)

アクティブタイプのターミネータ3個内蔵で、27ピン分をプルアップしています。(2.9Vレギュレータで各110オームプルアップ、9素子× 3個)

「the best SCA Adapter」の宣伝文句のとおり、当店の試験でも完璧に動作してくれますが、残念なことに、現在市販は終了しています。

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C)の抵抗アレー「10A111G」×3個部分の拡大 

(C)の亜種  80-50ピン変換 with High-Line Terminator

の2つの抵抗アレーは、9素子のうち5素子、4素子が切り取られ、手前の9素子分は最初から装着されていない

ただ現在、少量ながら海外販売されているのが、(C)の亜種である別商品の「High-Line Terminator」というタイプのもので、それぞれ「9素子のうちの4素子」と「9素子のうちの5素子」を削除した110オーム抵抗アレーが計2個実装されています。(DB(8) 〜DB(15)およびDB(P1)の16bitバスの上位9ピン分だけがプルアップなので「High-Line Terminate」という意味です

この亜種商品は、(C)とまったく同じ基板でおも立った部品もそのまま同じものが使われていますが、肝心の本来の50ピンSCSIドライブに必要な18本のターミネート抵抗がすべて省略されていて、この18本分の抵抗素子を追加実装しなければOldMac機では使えません。High-Lineタイプはあと20個ほどが入手可能なようです。2020.1.5現在 売り切れました 2020.2.28現在)

 

D)80-68-50ピン変換(ターミネータなし、SE/LVD両用

80ピン→ 50ピン、80ピン→ 68ピンの両用タイプとしては、現在、世界中で最も一般的に販売されていますが、(A)とちがって50ピン側の奇数番号端子はすべて独立結線されていて、シングルエンド(Single Ended=SE)にもLVDタイプのHDDに使用可能です。しかし抵抗アレーなどを使ってターミネータを実装しなければ、OldMac機では使えません。

 

E)80-68-50ピン変換(アクティブ・ターミネータつき、SE/LVD両用

アクティブタイプのターミネータ3個内蔵で、27ピン分をプルアップしています。(2.9Vレギュレータで各110オームプルアップ、9素子× 3個)

パターンの間違いなどで修正改造しないと使い物にならない製品」であることは、さきに述べた通りで、修正すれば(C)レベルで使用可能です

(E)は、ダイオード1N4001追加と、リード結線2ケ所、パターンカット1ケ所の修正改造で使えるようになるので、(A)と(D)および(C)の亜種に抵抗アレーを追加するよりも、部品調達も作業も楽スマートな解決方法となるのですが、こちらも現在は市販されていません。(価格的には、(E)は(A)や(D)に比べて6倍ほど高額です)

 

 * * 

何度か購入の失敗を経験するしかない

写真の(A)はシングルエンド(SE専用のカモン製「SCA80-50」ですが、eBayやAliexpressでは、これとまったく同じ外観でありながら、(Dのように奇数番号25ピンがすべて独立している(=電源4ピンのGND端子につながっていない)SE/LVD両用タイプの80-50ピン変換基板」も存在します。

商品写真や商品タイトルなどを精読してもSE専用なのかSE/LVD両用なのか判断できない場合は、実際に買うしか手はありません。

商品タイトルが「SE/LVD両用変換基板」と書いてあれば「SEタイプ80ピン→ SEタイプ50ピンに変換」または「LVDタイプ80ピン→LVDタイプ50ピンに変換」として使うならOKという意味です。

「LVDタイプ80ピン→ SEタイプ50ピン」というようなタイプ異種変換の機能が備わっているわけではないので注意が必要です。(そういう機能がついた製品は数万円しましたが、いまはそれさえ入手不可です)

なにしろ変換基板のほとんどが中国製ですので、Mac用に選ぶ場合は「SE用」の一点にこだわって商品を入手してください。

何個か買えば、そのうちなんとか使えるものにあたります。

 

以上の調査結果から、「そのままOldMac機に使える80ピン→ 50ピン変換基板」は現実的には、すでに限りなく入手不可に近く、世界中のどこにも売られていない2020.2/末で完売)といい切っても語弊はありません

いま世界中で新品入手できる80ピン→50ピン変換基板は、まともなターミネーションが実装されていないため、どれを購入してもOldMac機には現実には使えないということです。

せっかく中古市場で見つけた80ピンや68ピンのHDDを、変換基板で50ピンSCSIにすることも難しくなり、OldMac用のHDDは加速度的に「入手不可」になりつつあります。

 

当店ではこの現状を憂い、近い将来、C80-50ピン変換(アクティブ・ターミネータつき、SE/LVD両用)を自主生産し、国内販売する予定です。

それまでは、普通のMacユーザーが自力で80ピンタイプのSCSI-HDDをOldMac機に内蔵させるのは、かなり敷居が高いといえます。(改造マニアの方には、ページなどを参考にしていただければさしたる障害ではありません。 2019.6.14記

「Old Mac機に使えない」の意味は ?!

上記「80ピン→50ピン変換基板」の記事において、ターミネーションの出来・不出来によって「Old Mac機に使えない」と記載してありますが、Old Macの環境(漢字Talk7.5.5以前)にまったく使えないわけではありません。

きちんとターミネーションした外付けHDD外部SCSIポートにつないだうえで、内蔵する80ピンドライブに上記の任意の変換基板を装着して運用すれば、

   (1)外付けHDD電源ONの場合、コンパネによる「起動ディスク」の切り替えを使って、内蔵・外付けのどちらからでも起動指定可能

   (2)外付けHDD電源ONの場合、電源ON直後にマウスボタンを押しっぱなしのあと手を離して、外付けからの優先起動可能

   (3)外付けHDD電源OFFの場合でも内蔵HDDからの起動が可能

というふうに、厳密には内蔵HDD側にターミネーションをしないのはSCSIルール違反ですが、外部SCSI機器のターミネーションの助力によって漢字Talkはなんとか動き、Macの使用にも支障は出ません(すべてのHDD、変換基板の組み合わせで確認をやっているわけではありません)

しかし、上述までの記事中で「Old Mac機に使えない」と判定された「80ピン→50ピン変換基板」を使う場合は、外部SCSIポートに何も接続しない状態で

   内蔵HDD だけでMacを起動することができない

 

これが問題なのです。つねに外付けHDDといっしょでなければ、みずからの漢字Talkから起動することができないという「ひとり立ち」できないこの致命的な状況は、それなら外付けHDDの漢字Talkだけで運用すればよいのであって、内蔵HDDを調達しようとする本項の意図とはまったくかみ合いません。

本項は、内蔵HDDをいかに確保するかという主題の中で書いているため、この視点からは内蔵HDD だけでMacを起動できないような製品は「Old Mac機では使えない」と表記するのが適切と考えます。

80-50ピン変換基板でのターミネーションは何をプルアップするのか

前項の80ピン変換基板をすべて詳細に回路パターンを調べてみたら、80ピン・ハードディスクとして正常動作させるためのヒントがみつかりました。

50ピンのロジックボード(SCSIコントローラー)が正しく80ピン・ハードディスクを制御するには、80ピン・ハードディスクがWide SCSI 機器として正常に動作していることが重要なようです。

つまりMac側がNarrow SCSI(SCSI-1)やSCSI-2 の8bit処理であっても、Wide SCSI 機器の16bitデータのうちの使わないほうの上位8bit分についてもSCSIバス上のデータとしてきちんとターミネート(終端処理)されなければならないということです。

 

Seagate製80ピン・ハードディスクの場合

Seagate製品は、シングルエンドタイプの50ピン側で使用する制御信号9本、データ信号8本、データバスパリティ信号1本の18ピン分をプルアップ(ターミネーション)すれば、80-50ピン変換基板を使って、80ピンのシングルエンドタイプのハードディスクをMacで使うことができます。

また、後述のWD製品と同様に、27ピンすべて、または上位8bit分のデータバスパリティ信号1本(80ピン側29番ピン)をのぞく26ピン分をプルアップしてもかまいません。

Ultra Wide(SCSI-3)対応の80ピンSCSIドライブであっても、Narrow SCSI(SCSI-1)、SCSI-2 として動作させることができるとマニュアルに明記されています。

80ピンのシングルエンドタイプのハードディスクで使われる制御信号9本、データ信号16本、データバスパリティ信号2本の計 27ピンのうち、50ピンのシングルエンドタイプで使わない上位8bit分のデータ信号8本とデータバスのパリティ信号1本は、おそらくユーザー側がなにか処理(対策)をしなくても自動的に無視できるよう処理されているものと考えられます。

 

Western Digital (WD) 製80ピン・ハードディスクの場合

Western Digital (WD) 製品は、80ピンのシングルエンドタイプのハードディスクで使われるの27ピン(制御信号9本、データ信号16本、データバスパリティ信号2本)のうち27ピンすべて、または上位8bit分のデータバスパリティ信号1本(80ピン側29番ピン)をのぞく26ピン分をプルアップ(ターミネーション)すれば、80ピンのシングルエンドタイプのハードディスクをMacで使うことができます。(Seagate製の処理と同じような18ピン分だけでは認識されません)

 

IBM 製80ピン・ハードディスクの場合  (2020.6.4追記)

同社のDCHS09Yモデル(80ピン、シングルエンド、9.1GBで確認したところSeagateと同じ18ピン分のターミネータで動作しました。

IBMブランドのHDDには、IBMが生産した純IBM製ドライブと、QuantumからOEMIBMのシールを貼ったドライブの二種類がありますが、純IBM製ドライブであれば、基本的に、当HPサイトでのSeagate製ドライブの記述をそのまま適用しても当てはまります。

以下の80-68-50ピン変換基板 接続表も同様です。

 

富士通 製80ピン・ハードディスクの場合  (2020.6.4追記)

未検証です。

 実際のSCA 80-68-50 ピン変換基板 接続表
SE

【参考】SCSIコネクタの基板裏側のピン番号配列 (それぞれハンダ付け面)

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80ピンタイプは、コネクタに直接、HDD駆動用+12Vと制御用+5Vの電源が供給されています。

  14番=+12V

  3436番=+5V

カモン製SCA80-50ピン変換基板にパッシブ・ターミネータを実装する

80ピン・ハードディスクは3.5インチのものしかないため、変換基板を使うと外付けHDDケースには収まりません。

またMac用内蔵HDDとして使うにはターミネータが必須ですが、製品によってはHDDの制御基板にターミネーション機能が元々存在しないものや、ジャンパー設定は実装されていても実際には機能しない製品もあり、こうした場合には以下のように80-50ピン変換基板に直接ターミネータを実装する必要があります。

以下の事例は、シングルエンドタイプの50ピン・ハードディスクの制御信号、データ信号のあわせて18ピン分をプルアップする事例です。

これは抵抗のみで構成されるパッシブ・ターミネータで、Seagate製と純IBM製の80ピン・ハードディスクの場合に有効です。

(このままではWD製の80ピン・ハードディスクは認識できませんが、5Vを220/330Ωで分圧して上表のほかの9ピン分もプルアップしてあげれば、認識できるようになります)

 

 * * 

下図ではロジックボードからの内蔵SCSIケーブルが、画面の向こう側からこちらに向いて50ピンソケットにささり、この基板(この画面)の自分(手元)側に80PinのSCSIドライブが連結されるようなイメージです。(そのため50ピンの足の側が見えていることになります)

国内で入手できるカモン製SCA80-50は、シングルエンド専用の変換アダプタで、50ピン側の奇数番号は25番をのぞいてすべて電源4ピンのGNDに落ちています。

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カモン製の変換アダプタではターミネータ用の電源が、1.8kΩの抵抗のあとジャンパー(TermPower)を介して26ピンに供給されます。これだと実際には上図のような抵抗を配置すると26ピンには数mVしか供給されないので、ダイオード1N4001の先端を直接26ピンにつなぎます。(これで18本の信号ピンは2.6V前後になるはずです=2.6-2.9Vが正常値です)

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80ピンコネクタ上方の50ピンコネクタの足とHDD本体のせまい隙間に抵抗を配置するので10ピン9素子集合抵抗アレーを使用します。

Bourns製

 4610X-101-221LF(220Ω・部品表記は10X-1-221LF)

 4610X-101-331LF(330Ω・部品表記は10X-1-331LF)

10ピン9素子は一般には出回っておらず、海外4社が生産。国産品だと受注品扱いになります。

(型番誤表記を訂正しました2019.4.6)

34番ピンを配線しないなど不規則なところは適当にリードを折り曲げて完成です。

【 重要事項 】変換基板の50ピン側の25番ピンは N.C. (非接続)にすること

Macの内部SCSIコネクタでは、50ピンのうち奇数番号すべての端子がGND接続となっています。

Seagate製ハードディスクの各シリーズでは、シングルエンドの50ピンタイプ(型番末尾N)の25番ピンは、内部「N.C.」(=非接続)となっています。コネクタ25番ピンはドライブの制御基板とは切り離されており、ドライブの制御基板の25番ピンに該当する部分は(差動入力回路の原理より)おそらくGNDに落ちています。

そのため、Macのロジックボードに接続しても実際には25番ピン同士は「ロジックボードとは非接続のため無関係」なので問題は出ませんが、念のため68-50変換基板、80-50変換基板を使う場合は、どのHDDの場合でも、50ピン側の25番ピンは必ず「N.C. (非接続)」にしてください。

80-50変換基板(カモンSCA80-50)は最初から25番はN.C.になっています。

ほかの製品について不明ですが、いろいろと心配される方は、内部50ピンフラットケーブルを25番カットしてください。(最も確実で安全です)

25番カットしたまま、Mac純正の50ピンHDDを使用してもなんら問題はありません。

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